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OpenAIとAnthropic、API料金を相次ぎ引き下げ

重要ポイント

  • OpenAIは2026年7月30日、低価格モデル「GPT-5.6 Luna」の入力料金を100万トークン1ドルから0.20ドルへ80%引き下げました
  • Anthropicは2026年9月22日公開の「Claude Opus 5.5」で、入力・出力料金をOpus 5比20%、キャッシュ読み込みは60%引き下げました
  • Vercelの集計によると、2026年9月に利用モデルを変更したチームは48.0%、開発会社自体を変えたチームは28.6%にのぼりました
  • 2026年9月はオープンウェイトモデルが全トークンの71.5%を処理した一方、支出額は全体の23%にとどまりました
  • DeepSeekなど低価格な公開モデルとの競争が、主要各社の値下げの背景にあると分析されています

概要

OpenAIとAnthropicは、2026年夏から秋にかけて主力モデルの利用料金を相次いで引き下げました。背景には、開発者がツール上でモデルを簡単に切り替えられるようになったことや、DeepSeekなどのオープンウェイトモデルが低価格で高い性能を示していることがあります。両社は、値下げを一時的なキャンペーンではなく、提供コストの低下を反映したものだと説明しています。

詳細

OpenAIの値下げ

OpenAIは2026年7月30日、低価格モデル「GPT-5.6 Luna」の料金を引き下げました。入力は100万トークンあたり1ドル(約158円)から0.20ドル(約31.6円)へ、出力は6ドル(約948円)から1.20ドル(約190円)へ、いずれも80%の下落です。さらに2026年9月29日に発表された主力モデル「GPT-6.1 Sol」は、入力2ドル・出力10ドル・キャッシュ読み込み0.10ドル(約15.8円)という料金で、6月発表の前世代「GPT-5.6 Sol」(入力5ドル・出力30ドル)から世代交代による値下げとなりました。

Anthropicの値下げ

Anthropicは2026年9月22日、「Claude Opus 5.5」を発表しました。料金は入力4ドル・出力20ドル・キャッシュ読み込み0.20ドル(100万トークンあたり)で、前モデル「Claude Opus 5」と比べて入力・出力は20%、キャッシュ読み込みは60%の値下げです。Anthropicによると、標準的な作業の総コストはOpus 5より40%低くなるとしています。同社は、必要な計算資源が少なくなったことを値下げの理由として挙げています。

なぜ値下げが続くのか

ブログで分析を公開したマックス・ウルフ氏は、OpenCodeやZed Agentのような開発ツールでモデルを簡単に切り替えられるため、利用者を特定のサービスに囲い込みにくいことを指摘しています。実際、Vercelの「AI Gateway Production Index」によると、2026年9月に最も多く使うモデルを変更したチームは48.0%、開発企業そのものまで変えたチームは28.6%にのぼりました。加えて、同月は全トークンの71.5%をオープンウェイトモデルが処理した一方、支出額では全体の23%にとどまっており、低価格な公開モデルとの価格競争が主要各社に値下げを促しているとみられます。2026年10月24日時点でDeepSeek V4.1 Flashを提供する事業者は29社にのぼり、DeepSeek自身の料金は入力0.15ドル・出力0.60ドル・キャッシュ読み込み0.003ドルです。

利用者への影響

Vercelの指数では、2026年4月を100とした場合、9月の利用量は790.8、支出額は342.7、平均トークン単価は43.3まで下がっています。単価が下がっても利用量の増加で総支出は増えている状況です。品質が近いモデルを複数の事業者が低価格で提供する状況が続く限り、利用者を集めたあとに大幅な値上げをするのは難しいとの見方もあり、今後も価格競争が続く可能性があります。

出典