重要ポイント
- 米半導体大手Marvell Technologyが、光通信部品メーカーの米Lumentum Holdingsを買収することで合意
- 2026年11月2日(現地時間)に発表、全額株式交換で企業価値(負債含む)は約1150億ドル(約18兆円)
- 買収完了は2028年上半期を予定、株主・規制当局の承認が条件
- AIデータセンター間からサーバー間、半導体パッケージ内部まで光通信化を進める狙い
- 両社によると対応市場規模は5500億ドルに拡大、年10億ドル超のコスト削減を見込む
概要
Marvell Technologyは2026年11月2日(現地時間)、光通信用レーザーや光トランシーバーなどを手がけるLumentum Holdingsを買収することで合意したと発表しました。全額株式交換による買収で、負債を含む企業価値は約1150億ドル(約18兆円)とされています。AIの学習・推論に欠かせない半導体間の高速・大容量通信を、電気信号から光信号へ置き換える動きを加速させる狙いがあります。
詳細
買収の条件
- 買収は全額株式交換で行われ、企業価値(負債含む)は約1150億ドル(約18兆円)とされています。
- 完了予定は2028年上半期で、両社の株主総会の承認および各国規制当局の承認が条件となります。
両社の事業と狙い
Marvellはデータセンター向けのネットワーク半導体や、顧客ごとに設計するカスタムAI半導体を手がけており、AIインフラ向け半導体が現在の成長の柱となっています。Lumentumは光通信用の高性能レーザー、光トランシーバー、光回路スイッチ(OCS)を開発・製造しています。
AIモデルの学習や推論では、多数のAI半導体の間で大量のデータを高速にやり取りする必要があります。銅線による電気信号は帯域幅や消費電力の面で限界が近づいており、光通信への置き換えが進んでいます。両社は統合により、データセンター間の長距離接続から、サーバー間、さらには半導体パッケージの内部までを一貫してカバーする通信技術の提供を目指すとしています。
見込まれる効果
- 両社によると、統合後に対応可能な市場規模は5500億ドルに広がるとしています。
- 年間10億ドル以上のコスト削減効果を見込むとしています。
- MarvellのCEOは、AIインフラが光接続への根本的なアーキテクチャ転換期にあると述べ、「1世代に1度の機会」と位置づけています。
注意点
買収完了は2028年上半期の予定で、現時点では合意段階です。株主・規制当局の承認が得られない場合、計画が変更される可能性があります。記事執筆時点では、買収金額や完了時期以外の、統合後の組織体制や製品ラインの統合方法などの具体的な計画は公表されていません。
出典
- Marvell、光通信技術のLumentumを約18兆円で買収 AIデータセンターの高速化に対応(ITmedia NEWS、2026年11月3日)





