重要ポイント
- Preferred Networksが2026年10月27日、国産AI「PLaMo Prime」にWeb検索とDeep Research機能を追加
- Deep Researchは調査テーマを与えると自律的に計画を立て、出典付きレポートを作成する機能
- 新版「PLaMo 3.1 Prime」は幻覚関連ベンチマークで平均約15%、処理速度は前版比1.7倍に改善
- PLaMo APIに無料プランと有料のスタンダードプラン(入力100万トークン60円・出力100万トークン250円)を用意
- 発表当日からPLaMo Chat・PLaMo API・オンプレミス導入で利用可能。Deep ResearchはPLaMo Chatで11月30日まで1日2回無料
概要
Preferred Networks(PFN)は2026年10月27日、国産の生成AI基盤モデル「PLaMo Prime」にWeb検索とDeep Researchの機能を追加したと発表しました。Deep Researchは、調査したいテーマを与えると自律的に調査計画を立て、数分から数十分程度で出典付きのレポートを作成する機能で、企業の調査業務での活用を想定しています。オンプレミス環境に構築すれば、社内文書の検索と組み合わせた調査もできます。同時に、ベースモデルを更新した新版「PLaMo 3.1 Prime」も発表され、幻覚(事実と異なる内容を生成すること)対策や処理速度の面で前版からの改善が示されました。
詳細
Web検索・Deep Researchの仕組み
Deep Researchは、与えられた調査テーマに対してPLaMo Primeが自律的に調査計画を立案し、Web検索などを行いながら出典付きのレポートを作成する機能です。オンプレミス環境に導入した場合は、社内文書の検索システムと連携させることができ、社内文書のみを対象にした調査や、社内文書とWeb情報を組み合わせた調査も可能になるとしています。
「PLaMo 3.1 Prime」の改善点
今回同時に発表された新版「PLaMo 3.1 Prime」は、情報通信研究機構(NICT)との共同研究で開発した事前学習モデルをベースにしています。幻覚対策として、知らないことは知らないと認め、与えられた文脈に忠実に答えるよう後処理学習を行い、「AA Omniscience」を含む8つの幻覚関連ベンチマークで平均およそ15%のスコア改善が得られたとしています。また、小型モデルが下書きし本体モデルが検証する「投機的デコーディング」という技術により、前版の「PLaMo 3.0 Prime」と比べて処理速度が1.7倍になったほか、推論を行わない応答モードでの出力トークン数をおよそ90%削減し、回答品質の低下を抑えつつ利用コストを下げたとしています。
機微な質問への応答方針の変更
前版の「PLaMo 3.0 Prime」は、犯罪など不適切行為に関する質問を拒否する方針でした。「PLaMo 3.1 Prime」ではこれを変更し、質問の前提にある問題点を説明したうえで、利用者の判断を助ける応答方式に改めたとしています。
ベンチマークと料金・提供状況
PFNは自社測定として、35種類のベンチマークを9分野に分けて競合モデル(AlibabaのQwen 3.8 27B、OpenAIのgpt-oss-120B、GoogleのGemma 4 31B)と比較した結果を示しており、安全性のスコアは非推論・推論モードの双方で比較対象中最高だったとしています。一方、STEM分野やコーディング、Web検索を伴う回答では競合モデルに劣る結果だったことも明らかにしています。これらの数値はPFNの自社発表によるもので、第三者による検証は確認できていません。「PLaMo 3.1 Prime」は発表当日からPLaMo Chat、PLaMo API、オンプレミス導入で利用できます。PLaMo APIには利用制限のある無料プランと、入力100万トークンあたり60円・出力100万トークンあたり250円のスタンダードプランが用意されています。PLaMo ChatでのDeep Researchは、2026年11月30日まで1日2回まで無料で利用できるキャンペーンが実施されています。
出典
- 国産生成AI基盤モデルPLaMo PrimeにWeb検索・Deep Research搭載(Preferred Networks、2026年10月27日)
- PFNの国産フラグシップモデル「PLaMo 3.1 Prime」発表(ITmedia AI+、2026年10月28日)



