重要ポイント
- Claude Codeがメールアドレスを無断で外部送信していたとの報告が2026年7月以降相次いでいた
- メールアドレスはHTTPリクエストの「User-Agent」欄やAIへの指示文(システムプロンプト)に自動で挿入されていた
- 2026年10月22日には、1カ月で10回以上外部へ送信されていたとの報告も
- Anthropicは2026年11月5日、バージョン2.1.317以降に新機能「cc-plugin-privacy」を標準搭載したと説明
- 設定コマンド
/pluginsから無効化もできるが、仕組み自体の撤廃を求める声も出ている
概要
米Anthropicのコーディング支援ツール「Claude Code」が、ユーザーの同意なしにメールアドレスなどの個人情報を外部のウェブサイトへ送信していたことが分かりました。2026年7月以降、GitHubやHacker NewsでAIの開発者から複数の報告が寄せられていました。Anthropicは2026年11月5日、個人情報の不適切な送信を防ぐ新機能を標準搭載したバージョンを公開したと説明しています。
詳細
何が起きていたのか
Claude Codeは、外部サイトにアクセスする際に送るHTTPリクエストの「User-Agent」欄に、ユーザーの実際のメールアドレスを自動で挿入していました。User-Agentは通常、アクセス元のソフトウェア名などを示す欄です。一部の報告では、ユーザー名や所属企業名、作業中のGitHubリポジトリ名まで含まれていたケースもあったとされます。また、メールアドレスがAIへの指示文(システムプロンプト)に自動で挿入され、その後の処理で外部に送られる例も報告されました。
報告の経緯
2026年7月17日、GitHub利用者がUser-Agentに無断でメールアドレスが使われていると報告したのが最初の指摘とされます。7月25日には、ユーザーが入力していないメールアドレスがシステムプロンプトに自動挿入されるとの報告があり、8月11日には1時間のセッション中に5回、外部APIへのアクセスでメールアドレスがUser-Agentに含まれていたとのログが示されました。10月22日には、あるエンジニアが1カ月で10回以上メールアドレスが外部(米証券取引委員会向けの通信を含む)に送信されていたと報告しています。11月5日にも、検索実行時にメールアドレスが第三者に送られたとする報告がGitHubに新たに寄せられました。
Anthropicの対応
Anthropicのチームは2026年11月5日、Hacker News上で、バージョン2.1.317以降に個人情報の不適切な送信を防ぐ新機能「cc-plugin-privacy」を標準搭載したと説明しました。この機能は既定で有効になっており、設定コマンド/pluginsから無効化できます。開発チームは、新機能で防げないケースがあれば報告するよう利用者に呼びかけています。
今後の注意点
一方で、報告した利用者の一人は、設定で切り替えられる仕組みだけでは不十分だとして、メールアドレスを送信する仕組み自体を撤廃すべきだと主張しています。原因については、パッケージ公開サイトなどの一部サービスが自動アクセス時のUser-Agentに連絡先情報を含めるよう推奨していることと関係しているとの指摘もあり、Claude CodeがGitの設定からメールアドレスを読み取っていた可能性が指摘されています。Claude Codeを利用している場合は、バージョンを2.1.317以降に更新し、個人情報の送信設定を確認しておくとよさそうです。
出典
- Claude Codeがユーザーのメールアドレスを外部サイトに送信していることが発覚、4カ月前から報告されていたとの指摘も(GIGAZINE、2026年11月6日)





